英語教育はどう変わるか その2
こんにちは。
塾長の鈴木です。
先ほど梅雨入りが発表されましたが、じめじめした気温になってきました。
私は、朝にジョギングをすることが多いのですが、日に日に蒸し暑さを感じますね。
中学生は1学期の期末テストが近付いてきました。
昨日は一斉にテストの範囲表が配布されて、生徒たちも実感がわいてきたようです。
我々スタッフもこの2週間は、気合いを入れて指導に専念。土日も勉強会を実施します!
さて、先週の続きになりますが、
小学校の英語教育について述べたいと思います。
来年2020年から、小3・4年は「外国語活動」、小5・6は「英語」の教科化が始まります。
具体的にどんな授業をするのでしょうか。
小3・4年生
小3・小4は、あくまでも「外国語活動」ですので、まだ成績はつきません。
年間35コマ、週1回程度ペースの授業数になります。
現小5・6で行われていた「英語に親しむ」授業内容が持ち上がるイメージですね。
例えば、アルファベットの発音、あいさつ、身のまわりの物の説明、曜日や時刻の尋ね方など、
英語の発音・リズムに慣れるために歌やゲームを取り入れた学習をします。
小5・6年生
小5・小6は、「英語」として教科化され、他教科と同様に成績がつけられます。
年間70コマ、週2回程度の授業数となります。小3・4の2倍の授業数になるわけです。
小3・小4の内容との大きな違いは、4技能を使って言語活動が行われる点です。
小学校卒業するまでに学ぶ単語は600〜700語になり、読み、書きの技能を使う内容が要求されます。
ちなみに中学校は卒業するまでに約1200単語ですので、約半分を小学校で学ぶことになります。
小5・6年になると、読み、書きが加わるので授業内容もかなり高度になります。
例えば、祭りや行事に関するまとまりのある話を聞いて理解し、尋ねたり書き写したりする、
日本文化を表す表現や日本文化について伝えあい、書き写したりするなど。
今までの英語教育の流れを考えますと、いきなりハードルを上げ過ぎではないか?と思われる内容ですよね。
実際に始まってみないとわかりませんが、ついていけない生徒が続出する予感もします。
来年は小学校でも英語専任の先生が教えるようですが、現場はやや混乱するかもしれません。
いずれにしても、今後は小学校で「英語格差」みたいなものが広がっていく気がします。
幼少から英語に慣れ親しんでいる子どもは、やはり積極的に授業に参加できますから有利です。
小学校低学年のうちに、どれだけ英語環境に触れ合う時間があるか、この差は大きいかと思います。
ここ数年、英語に苦手意識を持つ中学生が多いなと感じています。
小学校高学年で英語嫌いの子どもが増えてほしくない、と強く願っています...
英語はコミュニケーションのツール。言語として楽しく学んでほしいですね。
- 2019.06.07 Friday
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- 13:05
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- by 鈴木 克仁